「女やからできひんやろって思われるんも嫌やし。そこはまあ頑張ってきたつもりかな。」
ドライバー 山田さおり
入社の経緯

- 入社されてもう結構なられるんですか。
- 15年です。入社する時は普通免許だけ持ってました。
- 女性でトラック運転手を目指されるってちょっと珍しいのかなと思うんですけど。
- 車の運転が好きやったんで。なんか車関係の仕事がいいなと。
- 今は基本的に中型の4トンぐらいのトラックの運転をされてる感じですね。
- はい、4トンですね。大型は免許持ってないんで。先々は大型も運転してみたい。
- この会社に入られたきっかけは求人の広告を見て入られたっていう感じなんですか。
- そうですね。新聞の折り込みの広告みたいな。最初は違う運送会社に面接に行ったんやけど、女やからやっぱ重たいの持てへんやろっていうことで。それならもうええわみたいな。それでここ女性ドライバー募集やったから。それで行ってみようと思って。
- 面接されたのは今の会長さんですかね。
- うーん。いや。社長やった。なんか軽いペーパーテスト的な運転の技術みたいな軽いテストみたいのをした。あとなんかえらいけどできるかみたいな感じですね。それぐらい。あんまり覚えてない、結構前やから。
- とりあえず採用してくれそうなとこやったらとりあえず入ろうみたいな感じ。
- そう。とりあえずトラック乗れたらどこでもいいかなとは思ってたんで。
ケン・トップカーゴについて


- やっぱりトラック乗ってみて、ちょっと思ってたのと違ったわとかはありますか。
- もうちょっと楽かなと自分では思ってたんやけど。でも意外と私は県内便やから配達やからちょこちょこ下りるのも多いし。長距離やったらもっと運転のほうが長いやろうと。県内と決まってしもたるから。県内の小口のそこら辺の。
- 荷物はどういうものを運ばれてるんですか。
- 油とかマヨネーズとか。そういうようなものを問屋さんとかに。私は八幡スタートの大津周りで。あともう水口帰り行くか行かんかぐらい。日中10件15件とか。止めて手で全部下ろすとこもあればリフトで下りるとこもあれば。フォークリフトも自分で。
- ケン・トップカーゴに入社してから良かったと思うことは何ですか。
- 運転の知識が学べた、フォークリフト免許を取得できた、人との輪が広がったとか。配達行くとこ行くとこだいたいみんな私も毎日だいたい同じコースやから。ほかのドライバーさんとか納品先の人とか。まあ普通に下ろしてそれだけじゃないから会話とかあるし。
- ケン・トップカーゴのここがすごいと言える点は。
- 朝の仕分け作業。夜荷物が帰ってくるんですよ、10トンとかで。それでここに置いて朝私が伝票県内全域の県内便の小口の配達の伝票を並べてそこからみんなが伝票破ってそれ見ながら探すのがすごいです。パレットに積んで作っていってあと自分でリフトで載せるんですね。それが7時半ぐらいまでに終わらせんと自分の配達が午前着とかあるから。でも細かいもう1ケースとかいろんなケースがあってそこら辺細かいのをみんなちゃんとできるからすごいなみたいな。時間との勝負みたいな感じ。間違えてもあかんし。
- ピッキング作業の専門の方とかおられるんですか。
- いや。それが自分で。行くやつは自分で作って自分で載せて。朝から。ちょっと手伝ってもらったりして朝から伝票から全部自分でして積んで仕訳して積んで。最初の1件目が八幡の9時からやから9時までに終わらさんとあかん感じのとこやから私がだいたい一番目に出る感じ。仕訳は6時スタートで伝票が5時から並べてみたいな。まあまあ6時スタートの7時半までにはみたいな。
- あとずっと県内を回られてみたいな感じなんですね。
- それが県内便っていう決まった人たちがいるからその人らの。でたまに中距離の人とかが人手足りてへんときに手伝いにきはってその日は県内ですよみたいに。私らはもう固定で県内。
- うちの会社はここが面白いと言える点はありますか。
- 笑いが絶えない。和気あいあいで。朝もそれこそ仕分けやら。普通朝ってテンション低いじゃないですか。うちは結構高めで。もう割りにわーっとしゃべりながらわーっと手を動かしてみたいなそんな感じ。でもさすがに仕分け中は急いでるときはそんな余裕ないんやけど。でも話し好きは多いと思います。
「私は女向けの仕事があんまり自分に向いてへん。」

- 失敗したことってあります。この会社で。
- 失敗。事故は起こされた。ていうか当たられた。しかもそれが結構ひどくて車廃車になって。そんで下手したら私死んでたみたいな。湖岸道路って知ってはりますか。相手が逆走してきはって。正面からバーンと。もうくっちゃくちゃになって。でも私無傷みたいな。でも打撲はして歩けんくなったんやけどでも2カ月ぐらいで治ったかな。
- それはちょっと大変でしたね。
- そん時にちょっと怖くなったけどまたトラック乗るのが。でもまあ時間がたったらやっぱ楽しい。景色が結構変わるし、私は女向けの仕事があんまり自分に向いてへん。同じ場所にずっといてとか。同じとこにずっと立ってっていうのが。それやったらもう力えらいけど動いてるほうがいい。
- 結構最近って女性ドライバーってすごい増えましたよね。
- 増えてる。私が入った頃に比べたらもうすごい。配達先でも1日1回は見るかな。逆に大型のほうが多いのかも。私ら4トンは小口を回らなあかんから大型やったら1件ボンといって結構リフト降ろしが多かったり。
- やっぱり体肩凝ったりとか腰が痛くなったりしますか。
- それはない。まだ今のとこ。たぶんこれからなんやなと思うんやけど。今のとこ運転してて肩凝りもないし。
「できるもんやったらもう
ドライバーしか考えてない。」
今後について

- ドライバーさんってどんな人が多いですか。
- すごい和気あいあい。でもよそでもそんな感じじゃないですか。なんかまあ会社にもよるけど出会ったとこ出会った人、私が女やからっていうのもあるかもしれんけどでもまあ仲ようしゃべって。おはようとか言っても普通にどこの会社でも笑っておはようとかいうのあるし。
- 女同士でつるむ職場ってありますよね。
- そうそう。そういうのは私無理。結構女って腹黒いとこあるから。職場で悩まはるのってたいていあのグループ入れへんかったとか。私もそういうグループ苦手やし、自分が気使うのもいややし、結構男の人の中のほうが。男の人は気使われるかもしれへんけど。だけど女やからできひんやろって思われるんも嫌やし。そこはまあ頑張ってきたつもりかな。
- 今後もドライバーをずっと続けていきたいと思いますか。
- そうやね。できるもんやったらもうドライバーしか考えてない。